隅っこの部屋

マスキングの液の黄ばみ

水彩画で絵を描く時、マスキングの液をよく使っている。
とても便利なのだが、時間が経って初めて知った注意事項が分かったので
書いておこうと思う。

複数の絵を平行して描いていたり、一旦中断してしばらく置いておいたりして
「マスキングしっぱなし」の状態で長く置くと、ゴムの成分がべたべたに変化して
しまう事がある。こうなると剥がすのに一苦労。そまま剥がれなかったら絵が
台無しになってしまう。
変化の具合を比べた訳ではないが、夏などは特に気をつけたい。

うっかりそんな事になって、ラバークリーナーでこすりにこすってなんとか紙の白が見え、
ようやく仕上げた、というような絵があった。

20140911_4.jpg
 (画像は完成図の一部分です)
20140911_2.jpg

それが数年後…
ゴムの成分が容赦ないくらいに黄ばんでしまう。
ここまで目立ったのはこの二枚くらいだけれど、このような変色は、
ほんの一部の剥がしそこないでももちろん起きるので要注意だ。
sakura-kibami1.jpg
icyou-kibami1.jpg
変色したマスキングの液は、紙にがっちり染み込んでいていてもう剥がれない。

さて、この二枚どうすべきか。
水彩なので、修正するにしても絵を傷める覚悟でかなり思い切ってやらなければならない。
ためらいはあるものの「それができるのは作者だけなんだから」と思い切る。

sakura-kibami2.jpg
桜の方は薄い色の中にあって目立つし、範囲は狭いので削ってみる。

sakura-syuhuku.jpg
かなりしみ込んでいて削りきれないので、ある程度やったらジェッソで上塗り、
ピンクを少し入れて完成。


問題はイチョウの方だ。かなり広範囲で削れそうも無い。
紅葉だし影の部分だし、これはこれで…という気もしなくも無いけれど…。

以前、鑑定団で「受難者」という題名の木のキリスト像が、
火事に会って墨の塊になったのを、
作者の方が作品のテーマにも合っている変化で「これでこの作品は完成した」
と言い、価値が落ちる事も無かったとか。→これ

つまり私が「計算の無い変化で落ち葉が枯れるように色に深みが出た。この絵は
時を経て完成したのだ!」と納得ずくで言えばこれが正しい色になるわけだ。

でもやっぱり修正する。
icyou-syuhuku.jpg
様子を見ながらジェッソと色鉛筆を少しずつ丁寧に重ねて、ほぼ元の色に。


べたべたになった時点で懲りて注意するようになってはいたけれど、
今回の変色でいっそう懲りたので、マスキングは何日もぬり置きすぎない、
剥がし忘れないを肝に銘じる。

他にも、昔の絵にトレーシングペーパーをかけてそれを留めたマスキングテープの
粘着財の成分が何年も経って変化して絵の表にまで茶色っぽく沁み込んだ事もあるので
今はその部分にはメンディングテープを使っている。

マスキングテープは紙を傷めず簡単に剥がせて便利なので色々な所に使っている人も
多いと思うけど、長く貼っておくのには向かないので気を付けた方がいい。

  1. 2014/10/28(火) 21:39:04|
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2015年版カレンダー展

2015年版カレンダー展が始まりました。(12日~15日) 詳細はこちら→info
今回も多くの方が参加されているので個性的な作品がたくさん揃っています。


20141012-3.jpg

20141012-2.jpg

20141012-1.jpg

今回は休日の台風直撃も免れているし、まずまず運も悪くない方だとのんびり気分で
到着すると、いきなり思わぬ事態に翻弄されてしまった。

主催者の方によると、先にスキャン現場に置いてきた大きい方の額と絵に対して
「マットが届いていないから飾れない。」との事。
な、なんだって~~!そんなはずは…

「送ったはず」「届いていない」やり取りの末「じゃあ家に帰って確認してみます」と言って
帰りかけたもののそんなはずない。と、思う…
マットを切った事は間違いない。
小さい方の額と一緒に世界堂で準備したんだ。
だから小さい方の額は置いてきたんじゃなくて送ったものだ。
絵を差し込む押さえのコーナーをマットの裏に貼った。
厳重に梱包した事も思い出した。
白い袋に入れた覚えがある。
と少しずつ色々思い出し、家に電話して宅配の伝票も見てもらい「絶対送った。日付けも
確認した。白い袋だった。」と主張。(家から会場まで1時間半はかかるので必死)

梱包財の山の中から白い袋を見つけ、中を確認すると、出てきた~~!!
小さい額の箱より大きいマットが折れないようにダンボールの台紙に挟んで送ったため、
ただの補強板に見えたのかも?

無事額装されて、お客さんが来始める頃にはちゃんと飾ってもらい、ほっとして腰が抜けた・・。
扱う人数も増えているし、結局は自分の事に関する記憶なんて自分が一番信用
できるんですよ。断言されてもひるまないこと。

会場では、とても久しぶりの友人に会う事もできた。10年ぶりくらいだけど変わっていなくて
懐かしく嬉しい。
早めに行ったおかげでトラブルに対処できて、友人にちゃんと飾った絵も見てもらえたし、
初めて会う作家さんとも色々お話できたし、結果的にはいい日だった、と思う。

最後にコーヒーの代金を払い忘れて帰りそうになり、駅の近くで気付いて駆け戻ったという
オチ付き。ギャラリーの奥さまには次に来た時でよかったのに、と言ってもらったけれど
事を持ち越さなかったのだからやはり、なかなか悪くない日、だったのだ。


  1. 2014/10/13(月) 12:30:24|
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皆既月食

昨日の皆既月食、煮込みハンバーグを作る傍ら、時々外に出て観賞。

コンパクトデジカメ・三脚なしで(フェンスに腕を乗せて)
どこまで撮れるかやってみた。(トリミングしています)

CASIO EXILIM ZR200 光学ズーム12.5倍 

あらかじめネットで調べた数値を参考に色々試す。
マニュアルモードとは言っても F値の選択肢が2種類くらいしかないので出て来た数字の小さい方に設定。
先日のスーパームーンの時にISO1600で撮ったら画像が荒れ荒れだったので、まずはISO400から。

20141008_A.jpg
ISO400  F5.9 1/400秒  まずまずの感じで撮れています。

20141008_B.jpg
上2枚=ISO400 F5.9 1/400秒   一番下=ISO1600 F5.9 1/20 
だんだん厳しくなってきた。

20141008_C2.jpg
上=ISO3200 F4.9 1/8秒  下=ISO3200 F5.9 1/100
皆既月食中はこれが精一杯
終わり頃は薄雲がかかっていました。

結論 皆既月食中も綺麗に撮りたければ三脚を使おう・・・。






  1. 2014/10/09(木) 18:18:00|
  2. やってみました
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